Tableau用語集
Tableauでよく使われる用語を、初心者でもわかるように説明しました。随時更新予定です。
Tableauの概要
ビジネスインテリジェンス
ビジネスインテリジェンス(BI)は、データを活用して有益な情報を抽出し、企業の意思決定を支援する技術やプロセスのことです。BIツールを使用することで、データ分析やレポーティングが容易になり、企業はデータに基づいた戦略策定や業績評価を行うことができます。例えば、売上データを分析して、どの製品が最も利益を生んでいるかを把握し、それに基づいて在庫管理を改善することが可能です。
データビジュアライゼーション
データビジュアライゼーションは、データを視覚的にわかりやすい形式(グラフ、マップなど)に変換するプロセスです。これにより、複雑な情報も直感的に理解しやすくなります。たとえば、売上データを棒グラフで表し、地域ごとのパフォーマンスを一目で比較できるようにするなど、データを視覚化して分析をサポートします。視覚的表現は、データのトレンドやパターンを迅速に把握するための強力な手段です。
Viz
「Viz」とは、Tableauで作成されるビジュアル表現(グラフ、チャートなど)のことです。データを視覚的に表現し、パターンや傾向を一目で把握できるように設計されています。例えば、売上データを棒グラフとして表示し、地域ごとのパフォーマンスを簡単に比較することが可能です。Vizを用いることで、複雑なデータの分析結果をわかりやすく共有し、意思決定をサポートします。
データドリブン
「データドリブン」とは、直訳で「データに基づく」という意味で、企業の意思決定や戦略策定がデータと分析に基づいて行われることです。
例えば、売上データを分析して、どの製品が最も売れているかを確認し、その結果に基づいて在庫を増やすなどの戦略を立てることができます。
このアプローチにより、感覚や直感に頼らず、客観的なデータに基づいた効率的で効果的な意思決定が可能になります。データドリブンな方法は、ビジネスの成果を最大化するために重要です。
Tableauのライセンスと製品
Tableau Creator / Tableau Explorer / Tableau Viewer
Tableau Creatorは、データの接続、準備、分析、視覚化を行うためのフル機能を備えたライセンスです。データソースの作成やワークブックの作成が可能です。
Tableau Explorerは、データ探索と既存のワークブックの編集を主に行うユーザー向けのライセンスで、詳細な分析が可能です。
Tableau Viewerは、既存のダッシュボードやビジュアライゼーションを閲覧するためのライセンスで、データのインタラクティブな表示が主な機能です。
Tableau Desktop
Tableau Desktopは、データの接続、視覚化、分析を行うための主要なツールです。ユーザーはデータをインポートし、ドラッグ&ドロップでインタラクティブなグラフやチャートを作成できます。例えば、売上データを使用して月別の売上推移を視覚化し、顧客の購買パターンを分析することができます。Tableau Desktopは、複雑なデータをわかりやすく視覚化し、迅速な意思決定をサポートする強力なソフトウェアです。
Tableau Prep
Tableau Prepは、データの準備やクリーニングを効率的に行うためのツールです。ユーザーは、複数のデータソースを結合したり、データを変換して分析に適した形式に整えることができます。例えば、複数のスプレッドシートからデータを統合し、欠損値を処理し、データをクリーンアップしてからTableauにインポートする際に使用します。Tableau Prepを利用することで、データの前処理作業が簡単かつ迅速に行えます。
Tableau Online
Tableau Onlineは、クラウドベースのデータ分析プラットフォームで、インターネットを介してダッシュボードやビジュアライゼーションを共有・閲覧できます。企業がインフラを管理する必要がなく、簡単にスケーラブルなデータ分析を提供できます。ユーザーはどこからでもアクセスでき、リアルタイムでのデータ更新やインタラクティブな分析が可能です。また、データのセキュリティとアクセス制御もサポートしています。
Tableau Server
Tableau Serverは、企業のオンプレミス環境やクラウドにインストールして使用するデータ分析プラットフォームです。自社サーバーでデータとダッシュボードをホスティングし、セキュリティとアクセス管理を企業が独自に設定できます。ユーザーはブラウザを通じてダッシュボードやレポートを共有、閲覧でき、リアルタイムでのデータ更新が可能です。大規模な組織向けに、カスタマイズ可能な高度なセキュリティ設定やユーザー管理が提供されます。
Tableau Public
Tableau Publicは、無料で使用できるTableauのクラウドベースのプラットフォームです。作成したワークブックやダッシュボードをオンラインで公開し、世界中の誰でも閲覧・共有できます。例えば、地域の人口統計データを視覚化して公開し、他のユーザーがそのデータにアクセスしインタラクティブに分析できます。また、他の人が公開しているVizを見たりダウンロードしたりして、他の人のスゴ技を学習することもできます。
2024年4月からはTableau Public用のデスクトップソフトウェアであるTableau Public Desktopではワークブックのローカル保存も可能になり、Tableauは実質的に無償で個人利用が可能となりました。詳しくは以下の記事を参照ください。
Tableau Reader
Tableau Readerは、Tableauで作成したワークブックをローカル環境で表示および操作するための無料デスクトップアプリケーションです。例えば、同僚が作成した売上分析のダッシュボードをTableau Readerで開き、インタラクティブにデータを探索できます。これにより、Tableau ServerやTableau Onlineにアクセスできない場合でも、ワークブックを共有してデータ分析を行うことができます。
Tableau Readerのインストール方法や簡単な使い方については、以下の記事をご参照ください。
Salesforce社
Salesforce社は、クラウドベースの顧客関係管理(CRM)ソフトウェアを提供する企業です。企業はSalesforceを使用して、顧客との関係を管理し、販売、マーケティング、顧客サービスを効率化します。例えば、営業チームが顧客情報を一元管理し、見込み客のフォローアップや売上予測をリアルタイムで行うことができます。これにより、企業は顧客体験を向上させ、業績を最大化できます。2019年にTableauを157億ドルで買収しました。他に、Slackも所有しています。
サンプルスーパーストア
サンプルスーパーストアは、Tableauでの練習用データセットです。これは架空のオフィス用品店のデータを含み、売上、利益、顧客情報などが含まれています。例えば、このデータを使って売上分析や顧客セグメントの可視化を行うことができます。初心者がTableauの基本機能を学ぶのに最適で、ダッシュボードの作成やフィルターの使用方法などを実践的に学べます。
Tableau 基本操作と概念
ワークブック
ワークブックは、複数のワークシート、ダッシュボード、ストーリーを一つにまとめたファイルです。例えば、売上分析のワークブックには、売上データの視覚化ワークシート、地域別売上マップのダッシュボード、そして全体の売上分析を順を追って説明するストーリーが含まれます。ワークブックを使用することで、関連するデータと分析結果を一つのファイルにまとめ、簡単に共有やプレゼンテーションができます。
パッケージドワークブック
パッケージドワークブックは、Tableauのワークブックとそのデータソースを一つのファイルにまとめたものです。これにより、データとビジュアルを含む完全なワークブックを簡単に共有できます。例えば、売上分析のワークブックを同僚に送る際、データ接続が切れないようにパッケージドワークブックとして保存し、共有できます。これにより、受信者は自分の環境で同じ分析を再現しやすくなります。
ワークシート
ワークシートは、Tableauでデータを視覚化し、分析するための基本的な作業エリアです。各ワークシートには1つのViz(グラフやチャートなど)が含まれ、データフィールドをドラッグ&ドロップして視覚的な表現を作成します。例えば、売上データを使って棒グラフを作成し、製品別の売上パフォーマンスを分析する場合などに使用します。複数のワークシートを組み合わせることで、より包括的な分析が可能です。
ダッシュボード
ダッシュボードは、複数のViz(グラフやチャートなど)を一つの画面にまとめて表示する機能です。これにより、関連するデータを一度に確認し、全体的な状況を把握できます。例えば、売上データ、顧客データ、在庫データを一つのダッシュボードに統合し、各データの相互関係を分析することが可能です。ダッシュボードは、リアルタイムでの意思決定をサポートし、データの全体像を視覚的に伝えるツールです。
ストーリー
ストーリーは、複数のダッシュボードやワークシートを順番に並べて、一連の流れとして表示する機能です。例えば、企業の年間売上分析を行うストーリーでは、最初に全体の売上推移グラフを表示し、その後、地域別の売上マップ、製品カテゴリごとの売上データ、最終的に全体のまとめを示すダッシュボードを順に表示できます。ストーリーを使用することで、視覚的かつ論理的にデータの分析結果をプレゼンテーションでき、データの背後にあるストーリーを効果的に伝えることが可能です。
パブリッシュ
パブリッシュは、Tableauのワークブックやダッシュボードをサーバーやオンライン環境に公開することです。例えば、完成した売上分析のダッシュボードを社内のTableau Serverにパブリッシュすると、同僚や上司がブラウザを通じてアクセスし、リアルタイムでデータを確認・操作できます。パブリッシュを行うことで、分析結果を簡単に共有し、チーム全体でデータに基づいた意思決定を迅速に行うことができます。
データ構造とフィールド
ディメンジョン/メジャー
「ディメンジョン」とは、データの分類や区分を指す属性です。一方、「メジャー」は数量や計量など、数値的なデータを指します。
行/列
行と列は、データの表示と分析における基本的な要素です。行は水平方向にデータを配置し、例えば、各行が異なるデータポイント(製品、顧客など)を表します。
列は垂直方向にデータを配置し、各列が特定の属性(売上、日付など)を表します。行と列の組み合わせにより、データを視覚的に整理しやすく、比較や分析がしやすくなります。
メジャーネーム・メジャーバリュー
メジャーネームとメジャーバリューは、メジャー(数値データ)を動的に扱うためのフィールドです。メジャーネームはすべてのメジャーの名前を表示し、メジャーバリューはその数値を表示します。例えば、売上、利益、コストなど複数のメジャーを1つのビューにまとめて表示する際に使用します。これにより、異なるメジャーを簡単に比較でき、視覚的なデータ分析が効率化されます。
マーク
マークは、データポイントを視覚化する基本単位で、グラフやチャートを構成します。例えば、棒グラフの各棒や折れ線グラフの各点がマークです。マークカードを使用して、マークの色、サイズ、形状、詳細情報を設定することで、データの特定の側面を強調できます。これにより、データの視覚的な表現が豊かになり、分析結果をより効果的に伝えることができます。
ピル
ピルは、Tableauでフィールド(データ列)を視覚化にドラッグアンドドロップする要素です。例えば、「売上」フィールドを列シェルフにドラッグすると、売上データの棒グラフが表示されます。行シェルフ、列シェルフ、マークカードなどに配置することで、データの表示方法を簡単に変更できます。ピルを使うと、データを素早く視覚化し、分析結果を直感的に操作することができます。
フィルタと分析
フィルター
フィルターは、データを特定の条件に基づいて絞り込む機能です。例えば、売上データから特定の地域や期間、製品カテゴリだけを表示することができます。フィルターを使うことで、分析対象を簡単に限定し、特定の視点からデータを詳しく見ることができます。
ダッシュボードにフィルターを追加すると、ユーザーは必要なデータだけを素早く見つけ出し、インタラクティブな分析が可能になります。
コンテキストフィルター
コンテキストフィルターは、他のフィルターより先に適用されるフィルターです。これにより、他のフィルターはコンテキストフィルターの結果に基づいて動作します。例えば、売上データを地域別に絞り込むコンテキストフィルターを適用し、その後で製品カテゴリや期間をさらに絞り込むフィルターを適用します。コンテキストフィルターを使用すると、フィルターの依存関係が明確になり、複雑なフィルタリングが効果的に行えます。
ドリルダウン
ドリルダウンは、データの詳細を段階的に掘り下げて表示する機能です。例えば、売上データを国ごとに表示し、特定の国をクリックして州別、さらに市別に売上を詳細に確認できます。この機能を使うことで、全体のデータから特定の部分の詳細な情報を簡単に追跡し、深い洞察を得ることができます。ドリルダウンは、データの階層構造を視覚的に探る際に非常に役立ちます。
パラメーター
パラメーターは、ユーザーが動的に値を変更できる入力フィールドです。例えば、売上ダッシュボードで特定の年度を選択し、その年度のデータだけを表示するように設定できます。
パラメーターを使うと、計算フィールドやフィルターにユーザーの入力を反映させ、インタラクティブな分析が可能になります。これにより、ユーザーは自分のニーズに合わせたカスタマイズされたVizを簡単に作成できます。
データの集計と計算
計算フィールド
計算フィールドは、データに基づいた計算やカスタム数式を追加する機能です。例えば、売上データから利益率を計算する場合、売上金額とコストを使って計算フィールドを作成します。これにより、元のデータセットに含まれていない新しい指標を作成し、分析に活用できます。
また、計算フィールドを使ってデータをグループ化したり、条件付き計算を行うことも可能です。これにより、データの深い洞察や高度な分析が実現できます。
LOD計算
LOD(Level of Detail)計算は、特定の詳細レベルで集計を行う計算方法です。例えば、全体の売上から地域別の売上を計算し、さらに個別の顧客ごとの売上を算出する場合に使用します。LOD計算を使うことで、データの特定のグループや詳細レベルに基づいた柔軟な分析が可能になります。これにより、複雑なデータの分析や特定の条件に基づいた詳細な洞察を得ることができます。
クロス集計
クロス集計は、データのカテゴリー間の関係を表形式で表示する機能です。例えば、売上データを地域別と製品カテゴリ別にクロス集計すると、各地域ごとの製品カテゴリごとの売上が表として表示されます。これにより、異なるカテゴリーのデータを比較しやすくなり、トレンドやパターンを視覚的に把握することができます。クロス集計は、データ分析の際に複雑な関係を明確にするのに非常に有用です。
表計算
表計算は、Tableau内で行われる集計結果に基づく計算機能です。例えば、累積合計、移動平均、差分などを計算して、データのトレンドや変動を分析できます。表計算は、データの表示に基づいた計算を行うため、視覚化されたデータを基にさらに深い分析を実施する際に役立ちます。データの一部を利用して、新たな視点からの洞察を得るための強力なツールです。
クラスター
クラスターは、データを類似性に基づいてグループ化する機能です。例えば、顧客データをクラスター分析することで、購買パターンが似ている顧客をグループ化できます。これにより、マーケティング戦略のターゲットセグメントを特定しやすくなります。クラスターを使用することで、データ内の隠れたパターンや関係性を発見し、データ駆動の意思決定をサポートします。データの可視化や分析が一層効果的になります。
インタラクティブ機能
アクション
アクションは、ダッシュボードやワークシート内のインタラクションを定義する機能です。例えば、グラフのバーをクリックすると詳細データが表示される、地図の特定の地域を選択するとその地域の売上データがフィルタリングされるなどの動作を設定できます。アクションを使うことで、ユーザーがデータを探索し、重要なポイントを深く掘り下げることが可能になります。これにより、データのインタラクティブな分析体験が向上します。
ダッシュボードアクション
ダッシュボード上でユーザーが特定のVizを操作したときに発動する動作やイベントのこと。例えば、一つのグラフをクリックすると関連する別のグラフが更新されるなどのインタラクティブな操作が可能です。
リファレンスライン
リファレンスラインは、チャートやグラフに基準となるラインを追加する機能です。例えば、売上グラフに目標売上を示すラインを引くことで、実際の売上と目標売上を比較できます。これにより、データのトレンドやパフォーマンスを一目で確認でき、重要な指標との比較が容易になります。リファレンスラインを使用することで、データ分析の文脈を理解しやすくし、意思決定をサポートします。
リファレンスバンド
リファレンスバンドは、チャートやグラフに特定の範囲を示す帯を追加する機能です。例えば、売上の折れ線グラフに目標範囲を示すバンドを追加することで、実際の売上が目標範囲内に収まっているかを視覚的に確認できます。これにより、データの特定の範囲を強調し、異常値やトレンドの逸脱を簡単に識別できます。リファレンスバンドを使用することで、データ分析の精度と洞察が向上します。
ツールヒント
ツールヒントは、データポイントにカーソルを合わせると表示されるポップアップ情報です。例えば、棒グラフの特定の棒にカーソルを置くと、その棒が示すデータの詳細(売上金額、日付、カテゴリなど)が表示されます。これにより、視覚化されたデータの背後にある詳細な情報を簡単に確認でき、データの理解が深まります。ツールヒントをカスタマイズすることで、重要な情報を強調し、データの洞察を提供できます。
データ接続と処理
データソース
データソースは、Tableauで使用するデータの接続先です。Excelファイル、各種データベース、Googleシートなどが含まれます。例えば、企業の売上データが保存されているデータベースに接続し、そのデータをTableauで分析することができます。データソースを設定することで、異なるデータ形式や複数のデータベースからデータを統合し、一つのダッシュボードで包括的な分析を行うことが可能になります。
ETL
ETLは「Extract(抽出)」、「Transform(変換)」、「Load(読み込み)」の略で、データをデータウェアハウスに取り込む際の処理過程を指します。
DWH
データウェアハウス(DWH)は、企業が蓄積した大量のデータを一元管理し、分析やレポート作成に使うためのシステムです。
Hyperファイル
Hyperファイルは、Tableauが使用する高速データ処理エンジンのファイル形式です。この形式は、大量のデータを高速に処理し、リアルタイムでのデータ分析を可能にします。
例えば、数百万行の売上データを含むファイルでも、Hyperファイルを使用することで、クエリの応答時間が大幅に短縮されます。また、データの圧縮率が高く、ディスクスペースを節約しつつパフォーマンスを維持できます。
これにより、大規模データの効率的な管理と分析が可能になります。
データ抽出
データ抽出は、大きなデータから特定の部分だけを取り出して保存し、処理を速くする機能です。例えば、1年間の売上データから特定の月や地域だけを選んで保存し、分析が簡単にできます。また、抽出したデータを使うと、元のデータではできなかった特別な分析や機能(例えば、カスタムクエリや特定の条件でデータを絞り込む)も使えるようになります。オフラインでもデータが使えるので便利です。
データ結合
データ結合は、異なるテーブルやデータソースのデータを連結する機能です。例えば、顧客データと売上データを結合して、各顧客の購買履歴を完全なビューで表示できます。内結合、外結合、左結合、右結合など、複数の結合方法をサポートしており、データの関係性を視覚化しやすくなります。これにより、異なるソースのデータを統合して分析し、包括的な洞察を得ることができます。
リレーション(関係)
リレーションは、複数のデータテーブル間で関連性を定義する機能です。例えば、顧客テーブルと注文テーブルを関連付けて、各顧客がどの注文をしたかを結びつけることができます。これにより、異なるデータソース間の柔軟なデータモデリングが可能になり、データの統合と分析がしやすくなります。リレーションを使用することで、データの結合とは異なり、非結合のデータモデルを作成し、必要な時にデータを結合して表示できます。
物理レイヤー/論理レイヤー
物理レイヤーは、データベースのテーブルやファイルの具体的な結合を指し、実際のデータの構造を示します。例えば、売上テーブルと顧客テーブルを直接結合して利用する場合です。
論理レイヤーは、データソース間の関係を定義する抽象的な層で、データの統合とモデリングを柔軟に行えます。論理レイヤーでは、関連するテーブルをリレーションとして設定し、特定の分析に応じて動的にデータを統合します。
ブレンド
ブレンドは、複数のデータソースを組み合わせて一つのビューに表示する機能です。例えば、売上データと顧客データを別々のデータソースから取得し、それらをブレンドして地域別の売上と顧客数を同時に表示できます。ブレンドを使用することで、異なるソースのデータを統合し、より包括的な分析が可能になります。データの一貫性を保ちつつ、多面的な視点からデータを評価できるため、分析の幅が広がります。
ユニオン
ユニオンは、複数のテーブルを縦に結合して一つのデータセットにする機能です。例えば、各月の売上データが別々のテーブルに分かれている場合、それらをユニオンすることで、一つのテーブルに統合して分析できます。これにより、異なるデータソースからのデータを統合し、全体的なトレンドやパターンを把握しやすくなります。ユニオンを使うことで、データの整理と分析が効率的に行えます。
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