有限会社クウェストでは、自社モニターへのアンケートを定期的に行っています。
また、自社モニター以外では、クラウドサービスのアンケートも利用しており、出力したcsvデータからグラフを作る作業を行います。
サービスによってはサービス上でグラフを作成してくれますが、「グラフが単純すぎて何も見えない」「もうちょっと深掘りしたい」と言った考えが出てくるかもしれません。
例えば、「〇〇(商品)×年代別の印象」「〇〇(商品)×年代別の印象×性別」と言ったクロス集計があります。
もちろん、エクセルでも作ることはできますが、tableauを使うと効率的かつ効果的に作れるということを、今回はご紹介させていただきます。
用意したデータ
今回、テスト用で「生活に関するアンケート」をクラウドサービス上で行いました。
- 期間…2023年3月からの1年間
- 対象者…条件なし
- 人数…102人(毎月先着順の回答で、同じ人物ではない)
- 質問…物価高やマスク、コロナなどの10項目と、性別・年齢・都道府県・職業の属性4項目
以上より、簡易的な内容ではありますが、1年間アンケートを取った結果をtableauを使って可視化します。
データの読み込みからグラフの作成を行う
tableauを開き、「データに接続」から、赤い枠で囲っている「Microsoft Excel」をクリックし、対象のファイルを選択します。
すると、データソースの画面に変わるので、左下の赤枠「シート1」をクリックすると、上の画面になります。
あとは、見たい項目を左にあるディメンジョンからドロップするとグラフが表示されます。
では初めに、「先月に比べて光熱費に変化はありましたか?」と言う質問を、1年間のデータで見てみます。
左のディメンジョンから上記の質問と承認日時、メジャーからsheet1(カウント)をドロップした後に、右上の表示形式から線グラフ(不連続)を選択すると、以下のグラフが表示されます。
今回は1年間のデータの為、物価高の影響がどれぐらいあったかは分かりませんが、年間を通じて「高くなった」と答える割合が多いことが分かります。また、夏や冬にかけて暖房や冷房費用の影響が出ていることも分かります。
次に、「男性と女性」は「直近1年」で「どれぐらいマスクを着けなくなったのか」を見たいと思います。
先程と同じように、見たい項目をドロップして、右上の表示形式から線グラフ(不連続)を選択すると、以下のグラフが表示されます。
ちなみにですが、今回行ったのはクロス集計と呼ばれる、複数の項目を集計する方法です。
では、結果を見ると、女性よりも男性のほうがマスクを着けない割合が高いことが分かります。また、寒くなったり花粉が飛び始める時期に合わせてマスク着用の割合が増えていることもわかります。
今回は男女のグラフが別々にありますが、一つにまとめて表示することもできます。
行にマスク着用についての項目を置き、色に性別の項目をドロップします。すると、以下のグラフが表示されます。
こちらのほうが分かり易いですね。
さらに、この中から「着けていない」だけを見たい場合、フィールド内の「屋外では着けず、屋内では着けている」と「屋外でも屋内でも着けている」をCtrlキーを長押しで2つ選択し、右クリックで非表示を選択すると以下のようになります。
以上のように、今行った作業はすべてマウス1本でできました。
直感的に様々なグラフを表示することができ、今回のようなアンケートデータの場合、分析したい項目がはっきりしているので(性別や年齢、地域など)、簡単にクロス集計など、思ったようなグラフ作成ができます。
また、tableauにはExcelのような関数があり、関数を駆使すればさらに深掘りをすることができます。
興味がある方は関数を使ったグラフ作成の記事もご覧ください(※記事修正中)
まとめ
今回は簡易的なアンケート結果を基にグラフを作成しましたが、より大人数で項目数が多くなった場合でも、同様に効率的にグラフを作成することができます。
エクセルの関数のような機能はもちろん、最近ではAIの導入も行われたため、tableauを駆使して「課題や発見」することに興味を持っていただければ幸いです。
弊社では10年以上のtableau運用実績があり、アンケート分析のほかに、ID-POSや店舗売上分析など、幅広いデータ分析に活用しています。
質問などございましたら、お気軽にご連絡ください。